宇都宮市西刑部町の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月、入所者の男性(28)が腰の骨を折るなどの重傷を負った事件で、栃木県警は13日、既に逮捕された元施設職員の男と共謀して男性に暴行し、けがを負わせたとして傷害の疑いで、施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」職員、松本亜希子容疑者(25)=宇都宮市石井町=を逮捕した。
松本容疑者は事件当時は同施設に勤務、現在は同会の別の施設の職員。県警は11日、同容疑で、ビ・ブライト元職員で無職、佐藤大希(だいき)容疑者(22)=栃木県那須町湯本=を逮捕している。
両容疑者の逮捕容疑は、4月15日、共謀してビ・ブライトで男性の腰を代わる代わる蹴るなどの暴行を加えて、重傷を負わせたとしている。県警捜査1課によると、佐藤容疑者は容疑を認め、松本容疑者は「足蹴りはしていない」などと容疑を一部否認している。
男性は16日に体調不良となって病院に搬送され、一時は意識不明となった。17日、東京都に住む男性の家族が「施設に入っている子供が大けがをした」と警察に相談、事件が発覚した。男性は腹腔(ふくくう)内に1リットル以上の血液がたまり、一時、意識不明となった。その後、回復したが療養中。
瑞宝会関係者らによると、松本容疑者は体格が良く柔道二段。施設では暴れる入所者を抑えたり、入所者同士のけんかを収めることもあった。事件後、瑞宝会が運営する那須町の施設に異動した。佐藤容疑者は軽度の知的障害があり、那須町の施設の入所者。事件当時は社会復帰を目指し研修としてビ・ブライトで働いていた。
ビ・ブライトの職員は松本容疑者について「明るい性格で利用者ともうまくコミュニケーションを取っていた。勤務態度は真面目」と、佐藤容疑者についても「基本的に真面目で、言ったことはやってくれる」と話していた。
